🔊 労働による点数(工作分数)を意味する。
名詞
📖 主に1950年代から1980年代初頭の中国農村部に関する文脈で用いられる歴史的用語。「挣工分(工分を稼ぐ)」「记工分(工分を記録する)」といった動詞との組み合わせで使われる。
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労働点数、労働ポイント
📝 1950年代半ばの農業集団化(農業協同組合)から、1958年に設立された「人民公社」の時代にかけて、農民の労働量を評価・計算するために用いられた独自の単位。農民には日々の労働時間や作業の難度に応じて「工分」が与えられ、年末になるとその獲得総点数に基づいて、生産隊(村の集団)から食糧、日用品、少量の現金が分配された。農民の生活を支える「命綱」であったが、絶対的な平等主義(大锅饭)に陥りやすく、農民の労働意欲を著しく低下させる要因ともなった。1970年代末から1980年代初頭の改革開放に伴い、「家庭联产承包责任制(生産責任制)」が導入され人民公社が解体されると、この「工分」制度も完全に歴史の舞台から姿を消した。
在人民公社时期,农民们每天起早贪黑下地干活,就是为了多挣点工分。
(Zài rénmín gōngshè shíqī, nóngmín men měitiān qǐzǎo tānhēi xiàdì gànhuó, jiùshì wèile duō zhèng diǎn gōngfēn.)
人民公社の時期、農民たちは毎日朝早くから夜遅くまで畑に出て働いていたが、それは少しでも多くの労働点数を稼ぐためであった。
年底的时候,生产队会按照每个人一整年记下的工分来分配粮食。
(Niándǐ de shíhou, shēngchǎnduì huì ànzhào měi ge rén yì zhěng nián jì xia de gōngfēn lái fēnpèi liángshi.)
年末になると、生産隊は各人が1年間にわたって記録した労働点数に応じて食糧を分配した。
随着家庭联产承包责任制的推行,“记工分”的日子彻底成为了历史。
(Suízhe jiātíng liánchǎn chéngbāo zérènzhì de tuīxíng, “jì gōngfēn” de rìzi chèdǐ chéngwéi le lìshǐ.)
家庭生産責任制(農家請負制)の推進に伴い、「労働点数を記録する」日々は完全に歴史となった。
⚖️ 類義語との比較
現代の「工资(給料)」や「提成(歩合)」とは根本的にシステムが異なる。「工资」が市場経済下においてお金で直接支払われる労働対価であるのに対し、「工分(gōngfēn)」は計画経済と集団農業の枠組みの中で、各人の労働貢献度を測る「点数」であり、その点数が最終的な生活物資の配給量に直結する仕組みであった。1950年代〜1970年代の集団化された農村の過酷な生活実態と、そこからの脱却(改革開放)の歴史を如実に物語る、極めて時代性の強い言葉である。
登録日:
2026/09/09 15:46
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